
沉默的未知角色

マキ・アガタ

ダン・シモンズ

ギネビア・グリーン

Walton

マイケル・ハートランド
MORGUE

リウ・ソーマ

ハリエット・バーソロミュー

大神信
中学2年生。拝み屋の「大神拝霊会」の長男。父親は11年前の誘拐事件の後に自殺、母親はいつ頃からか家を出ている。祖母が古森姉弟の監禁場所を指摘したことから、祖母あるいは父親が事件に関わっていたのではないかと疑問を抱いている。学校には気が向いた時以外殆ど通うことなく、友人もほぼ皆無。ギターを弾くことが唯一の趣味で、フィガリングの練習中に体外離脱を体験する。 元来が一匹狼(苗字とかけてあだ名になっている)的な性質なので他者と共に行動することはなかったが、中嶋匡幸に付きまとわれることで彼や太郎に関わっていき、ダム底の亀岩肺病院で3人が同時に魂抜けをしたことを機に彼らと少しずつ友情を育むことになる。幽世においては太郎が変身したことを目撃してから、自身も狼の姿へと変じることができるようになり、太郎よりもより神霊に近い形状をしている。古森 太郎とは親戚である。古森家が本家、大神家が分家となっている。

駒玖珠都

古森太郎
本作の主人公。中学2年生。「古森酒造」の長男だが、過去にいたずらで酒を盗んで飲んで気持ち悪くなったという経験から、家業を継ぐことはあまり乗り気でない。 序盤では悪夢に押しつぶされ、眠気に支配され続けた無気力な少年であり、他人のことに興味もなければ家のことを嫌悪していた。トラウマに悩まされ続ける母の弱弱しい姿を見て嫌悪の目線を向け、障子を乱暴に閉めることで憤りを表現していた。 食事中において箸の進むスピードは早いことから、食欲はあるようである。 しかし様々な経験を通して他人と関わるようになり、家や両親を想う気持ちも強くなっていく。 序盤では内向的な性格に加え、ややひねくれた性質も持つ。例えば第一回冒頭で机の上のレコーダーを取る時に、立ち上がることをめんどくさがって低い体勢のまま取ろうとしたり、図書館の所蔵データベースを検索している体勢も無気力で横柄な姿だった。 見かけによらず性格は大雑把でいい加減。例えばトイレで手を洗ったら、ハンカチで手を拭くことなく上着に手をなすりつけるだけなどの性格表現が見られる。部屋の棚はやや乱雑に物が積まれている。 オープニングのレコーダーを持ったカットで、後ろに彼の趣味と思われるバイクや飛行機のプラモデルが見える。 彼に課せられた課題は過去の事件と向き合って克服することと、両親の営む小森酒造を担う一員になる(社会的コミュニティへの参加)ことである。 その対比として、序盤は酒造業に縁も関わりもない立場を取っており、母と父の仕事関係の客人にも挨拶をすることはなかった。 過去の事件に対し強い恐怖感情を抱いていたが、それを克服していく中で犯人に対する獰猛な怒りも見せ立ち向かうようになる。 嫌悪していた酒造業へ感心を持ち、酵母菌が生まれる過程を見ることで、生命に対する意識や真摯にそれと向き合うおとなびたりりしさも持つようになる。自身を大人と認識し、こどもを目下に扱う傾向も序盤にはある。幼い時のことをガキの時と言い、都の冷たい態度に腹を立て「なんだよ。しょぼんくせぇ」と小声で罵っている。 夢で都と目が合って彼女に一目惚れをするが、冷たくあしらわれたことに腹を立てて、特別なつながりがあると思って何とか関わりを持ちたいと思ようになる。 11年前、3歳のときに誘拐事件で姉を失い、また当時の記憶もはっきりしない。この事件をきっかけに心的外傷後ストレス障害(PTSD)を発症して、現在もカウンセリングを続けている。ナルコレプシー(睡眠障害)もあり、授業中に眠ってしまうことも少なくない。睡眠中に体外離脱を体験する。 多くの人々の出会いによってPTSDの症状が軽減し、やや内向的だった性格も他者との関わりを求めるようになってゆく。 当初は魂抜けをすることで幽世を自由に動き回ることを楽しんでいるだけだったが、やがて獣の姿へと変身することが可能になり、その後の魂抜けでも最初の二頭身の姿形から“現世”と同じ「リアルな」姿形を保っていられるようになった。その後、幽世の中で死者の集まる場所を訪れたり、自身の脳内のシナプスと繋がっている場所を発見、また「高度に抽象化された世界」(スナークと名乗る者は便宜上「抽象界」と呼ぶ)へ達したりと、3人の中で最も幽世の中を奥深くまで干渉している。

中嶋匡幸
東京から水天町に引っ越してきた中学2年生。信のクラスメート。父親は「大日本バイオインダストリーズ」で代表的な立場にいる。自他ともに「ウザい」と認める性格で、執拗に太郎や信から11年前の事件について聞き出そうとしていた。転校前にいた学校で男子生徒の一人を苛めていたことがあったが、彼が学校の屋上から投身自殺を図ったことで罪悪感から高所恐怖症に陥る。彼の持つバーチャルリアリティのゲーム機はその治療も兼ねているのだという。 体外離脱を続けるにつれて「恐怖心」が薄れており、高所恐怖症を克服し、最初は見ぬふりをしていた上級生に絡まれる級友を助けるなどの変化を見せた。

駒玖珠孝仁
亀岩神社の宮司で、都の父。妻綾とは離婚しており、男手一つで都を育てている。東京の大学で民俗学の助教授を務めていたことがある。それ故か、宮司の割りに理屈っぽいところがあり、彼自身もお払いなどによる効果を期待しておらず、形式的に職務を行っている。酒好きで、都の目を盗んでは酒を飲むが、結局のところ都に抜け目なく注意を受ける。本人は男が子供を育てることを心配しているが、面倒見がよく、魂抜けする3人とも深く関わる。
石見綾
都の母。登場回数はとても少ない。国土交通省に勤務しており、都の身の振り方について父考仁の手が及ばなくなった際に動く。しかしそう動くように仕向けた圧力があることを示唆する描写がある。

古森良弥
古森酒造の蔵元で、太郎の父。趣味はジャズ鑑賞でレコード盤を多数書斎に保管している。妻美樹の体調を気にかけている。また大神信とも親身に接する。

古森美樹
良弥の妻。東京から水天町の古森家に嫁ぎ、瑞香と太郎の二児をもうける。娘の死から立ち直っておらず、PTSDを発症している。

瘧師慧
古森酒造杜氏。久間田が実家。

平田篤司
東京から太郎のカウンセリングのために訪れている臨床心理士、心理学者。体質的に酒に弱く、酔ったこともないが、太郎や水天町と関わりを深めていくうちに自身も、幻覚などの変性意識状態を体験していくことになる。眉間を指でたたくようにするのが癖。また体力が比較的無いらしく、亀岩神社の石段ではあえぐように上ってくる。








